激安でルイ・ヴィトンを仕入れ、卸すテクニック
ド素人のあなたが、いきなりルイ・ヴィトンなどを扱うプロの業者の仲間入りをしようとしても、まともなやり方では絶対に勝負にならない。
でも、まともでないやり方ならどうだろう?
ディスカウント店でルイ・ヴィトンの割引率が低いのはなぜか?
他のブランド商品のように特殊な仕入れルートが存在しない
ルイ・ヴィトンやシャネルは他のプランドと異なり、ディスカウント販売によるブランドイメージの低下や値崩れを避けるため、メーカーの規制が非常に厳しく、工場などからの横流しはほとんど無いに等しい。
よって、正規代理店以外の並行輸入業者が入手しようとしても、なかなか他のブランド商品のように特殊な仕入れルートが存在せず、簡単には安く入らないのが現状。
そのため、卸業者がディスカウント店などにルイ・ヴィトンを卸す場合の卸値は8掛〜9掛が一般的となり、当然ルイ・ヴィトンを仕入れたディスカウント店が一般消費者に販売するときは、定価の5%〜10%引きしかできなくなってしまうのである。
実際、ディスカウント店の中には、自社宣伝のためにルイ・ヴィトンを利益なしに販売している業者も多いのである。同様のものにロレックスの時計などがある。
このようなブランド商品は、あくまでも利益を考えず、宣伝のため(客寄せバンダ)と割り切り、ルイ・ヴィトンなどで客を釣るだけ釣って、実際はもっと利益率の高い別のものを一緒に販売することを目標としているディスカウント店が多いのが事実である。
ド素人が、ルイ・ヴィトンなどを扱うプロの仲間入りをすることは可能か?
通常ド素人のあなたが、いきなりルイ・ヴィトンなどを扱うプロの業者の仲間入りをしようとしても、まともなやり方では絶対に勝負にならない。
卸率が同じであれば(例えばルイ・ヴィトンを15%OFFで卸すとしたら)どこの馬の骨ともわからない業者が売り込みに行っても、相手にされるわけがない。素人ならなおさらだ。
商取引のルートというのはある程度固定化されているため、まともなやり方では、あなたはプロの足下にもおよぱないということになるのだ。
ド素人のあなたがプロの業者と対等に勝負するにほどうすればいいか?
簡単だ。値段を安くするのが一番だろう。ただ、通常安くできないルイ・ヴィトンを安くするからといって、もちろんB級品やコピー商品ではダメ。あくまでも正真正銘の本物でなくてはならない。
そこで活用するのが今回のリポートの本題であるルイ・ヴィトンを60%で卸すテクニックである。このテクニックは、頭の固い人や考えるだけの人には少々難しいかも知れないが、実行しようと思えば超簡単にできるテクニックなのだ。
なお、このテクニックは商品がヴィトンでなくても、アレンジすればどんな商品にも応用できるが、今回はルイ・ヴィトンを例にとって解説しよう。
テクニック その1
簡単に言うと、フランスのルイ・ヴィトン直営店で好きな商品を購入し、それを日本の業者に60%前後で(無理に60%に落とす必要はない)卸すだけである。素際この方法で莫大な利益をあげている業者がいるのだから、嘘ではない。
もしあなたがフランス直営店でルイ・ヴィトンを入手した場合日本の定価の平均64%で、香港でなら平均79%で入手できるということはこれでご理解いただけたと思う。同時にこれは、あなただけが入手する値段ではなく、日本のほとんどの業者が入手する値段ということになる。
というのも、冒頭でもお話した通り、ルイ・ヴィトンの場合メーカーの規制が厳しいため、特別なルートが存在せず、実際プロの業者もそのほとんどがヴィトンの正規直営店で入手しているというのが現状なのだ。
すなわち、ルイ・ヴィトンをまともに仕入れようとすると、パリで入手するのが一番安上がりになるのである。このため、ルイ・ヴィトンを海外で入手し、日本で卸す場合、税金その他の経費(輸送費など)が加算され、どうしても定価の80%〜95%でしか卸せなくなってしまうのである。
テクニック その2
このページに掲載している写真の仕入れ値と販売額に疑問と興味を持った方が多いと思う。実際に述べてきたことと辻褄が合わないのだから当然だ。詳しくは以下のページで解説しているので時間がある方はご覧いただきたい。
試しにディスカウント店にルイ・ヴィトンを売り込んでみよう
早い話、ルイ・ヴィトンは薄利多売を目的とする商品で、業者としてはあまりうま味のない商品と言えるのである。そのためプロの業者は、入手価格を安くすることに労力を費やさず(どちらかというと売れ筋商品を集めることにカを入れ)最終的に取引量で勝負しているというのが現状である。
現金取引が通常
ここで、素人の方のためにお断わりしておくが、簡単に卸値80%〜と言っても、実際ルイ・ヴィトンの卸値の場合、80%というのは激安価格で、小量の取引では実現しない卸値である。その上、この卸値で取引する場合、現金取引が通常で、掛け取引などする必要のない値段なのである。
嘘だと思われるなら、試しにディスカウント店の仕入部門に電話して「定価の79%でルイ・ヴィトンを卸しますが、いかがですか?」と聞いてみればよい。
ほとんどの業者がびっくりして、またはねほりはほり探ってきたりするが、最終的に「それが本当だったら現金を用意しておきますのでぜひ卸してほしい」なんて返事がくる。
また、もしここで「79%では高いから現金取引できない」なんて言われたらそのディスカウント店は正規の方法で入手していない業者か、ただ単にあなたを疑っている(実際なめられる場合が多い)だけである。
金融物にはデメリットも
正規の方法で入手していない業者と言ったが、これは通常の卸業者から入手していないという意味で、次の2パターンが考えられる場合である。
- 直接海外で仕入れて、自分のショップで販売している場合。
- 金融物を扱っている場合。
金融物というのは、倒産(計画倒産を含む)による処分から出たものや、パクリ (カード詐欺・取込み詐欺など)で入手したものを現金化するために流れた商品のことをいい、特にルイ・ヴィトンなどの換金率のいい商品が狙われやすいのである。
この場合、卸業者から60%で入ってきでもおかしくない。ただ金融物の場合、確かに安いが、商品指定ができない場合が多く、ほとんどが一山いくらという取引がされる。と同時にいつも商品があるわけではないというディメリットも出てくるのである。